長年の懸案事項でありました、エレベーターの設置と洋式トイレへの改修もこの4月で終わります。改修工事中、ご利用いただけなかった県民市民の皆様に心よりお詫びとご協力に感謝申し上げます。いよいよ開館30周年記念の年を迎えます。これを記念した催しが多い中で、二つご紹介させていただきます。その一つは「伊那音楽祭」です。6月26日に一流アーティスト15人が伊那に入り、6月30日、7月1日の本番に向けてハードな練習をこなし、この日しか目に出来ない、聞けない演奏家の組み合わせによる「究極の室内楽」また、最終日には伊那北高校弦楽部と伊那フィルの有志に参加いただきベートーヴェン交響曲第1番を演奏します。指揮者には世界一と言われた「東京カルテット」の初代ヴァイオリン奏者、原田幸一郎氏に高校生の指導もあわせてお願いしています。

12月9日にはドニゼッティ作曲、喜劇的オペラ「愛の妙薬」を企画しました。一昨年、マスカーニ作曲のオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」を演奏しましたが、このオペラは悲劇的オペラでした。この演目では舞台上で衣装を着け、演技も行いましたが、どちらかというと演奏会形式オペラでありました。今回は本格的な舞台のオペラとなります。歌手たちも精鋭気鋭をそろえ、主役のアディーナ役はイタリアからこのオペラの為に急遽帰国してくれます。テノール歌手でネモリーノ役には32回イタリア声楽コンコルソでミラノ部門優勝、ミラノ大賞など受賞した佐久市出身の藤牧正充氏が出演してくれます。期待大です。一昨年同様、高関健指揮・東京シティフィル管弦楽団の演奏と、前回見事なコーラスを聞かせてくれた南信リーダーズ・コール(高校生7校で形成する合唱団)、伊那西高校演劇部の皆さんにも再度登場願い、地元の伊東由香バレエスクールの皆さんにもご出席を願っています。乞うご期待です。是非、伊那文化会館へお運びいただきますようお願い申し上げます。

長野県伊那文化会館  館長 宮澤 敏夫