長野県伊那文化会館 館長 宮澤敏夫 (みやざわとしお)

長野県伊那文化会館
館長 宮澤敏夫
(みやざわとしお)

文化芸術の拠点「長野県伊那文化会館」

 
    この伊那地方は伊那谷と呼ばれ、外からは山間の街として観られていますが、実は東京都23区がすっぽり収まる広大な土地を持つ場所で、中央アルプスと南アルプスに囲まれ自然の豊かな恵みがあり、人が優しい土地柄でもあります。
 
    文化会館は伊那でも上伊那にあり、桜の名所、春日城跡の高台に位置しております。この地方には「農村歌舞伎」「人形浄瑠璃」という伝統芸能が脈々と受け継がれており、昔からの文化を大切にするところであったようです。その伝統は受け継がれており、あらゆる芸術文化の水準の高さに驚かされます。
 
    そんな流れの中に伊那文化会館はあります。
 
    文化会館はその地方の文化の拠点として、この地方に存在するあらゆる文化のパフォーマンスを応援し、支持する立場にあると考えています。
 
    そして会館は高い水準の文化芸術を鑑賞する場所であり、感動する心を養い、教養を高める場所として存在しています。
 
    それからもう一つ大事な使命があります。それは未来の大人へのアプローチの場所と考えています。次代を担う子どもたちに常に最高の芸術文化を観たり聞いたりして感動を与えたい、そして心豊かな思いやりのある人に育ってもらう場所として存在したい。このグローバルな世の中で、世界共通語は何? 「それは文化」と私は答えます。子供の頃から養われた文化芸術を愛する心、これこそ彼らが大人になって海外で活躍するようになった時、日本の国の見識が世界に認められると信じております。
 
    また会館は拠点であるというところから、文化芸術を会館の外へいかに発信出来るか?
遠くて行きたくも行けない場所、伊那地方にも多くあります。そんな場所にいかにアウトリーチをするか、またなかなか聞く機会の、観る機会のない学校へワークショップをするか。会館の役目はまだまだ山積みの状態ですが、この伊那地方の啓蒙を第一義的にとらえ邁進していきたいと思います。この様なサービスをしながら愛される会館を目指します。